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SEAMAJ第52回研究会開催禄 転送無用

 SEAMAJ第52回研究会 TEAMS 開催禄

2024年9月21日(土)午後3時半より (ベルギー時間午前8時30分、上海時間午後2時30分) 開場午後3時

講師 ;  小川雲龍様  取締役・Executive Fellow KOKUSAI ELECTRIC

講演タイトル ; 半導体成膜技術の動向について

略歴

■1982年~1992年 中国の企業で10年間勤務

■1992年~1993年 東北大学工学部電子工学科 客員研究員

■1993年~1997年 東北大学工学部電子工学科助手

■1997年~(株)国際電気 主任技師

■2016年~(株)日立国際電気 執行役

■2018年6月1日~(株)KOKUSAI ELECTRIC(KKR傘下)

常務執行役

■2023年10月25日~(株)KOKUSAI ELECTRIC(再上場)

取締役・専務執行役

■2024年4月1日~(株)KOKUSAI ELECTRIC

取締役・Executive Fellow

■富山大学 非常勤講師

参加者(敬称略)

小川、国井、濱田、佐藤(泰)、林、原口、鈴木(健)、鈴木(寿)、水島、小林、三重野

半導体は夢のある産業

電子機器市場 2,483B$, 半導体デバイス市場550B$, 半導体製造装置市場98B$

KEの売り上げは、約2,000億円で市場の1.5%を占めている。特にバッチALDがメモリー向けに好感されており、市場の70-80%を占めている。また、トリートメント(表面処理装置)も、25%を担っている。

半導体デバイス技術トレンドは、NANDを筆頭にDRAM, 先端Logicも3D化によって集積度の向上をしている。この傾向は、益々進み、成膜技術の進歩によって成されるであろう。デバイスの3D化では、カバレッジの良い膜が求められている。

特にNANDにおいては、バージュ・カリファのように1000層以上の高層化を目指している。また、縦方向のみならず横方向へも被覆膜を施さなければならない。

また、ロジックにおいても、GAAからCFETとなると、Aspect Ratioは15から38となる。

DRAMにおいても、トランジスタの3D化が成される。

このようなデバイスプロセス要求から、ALD/ALEのみならず、ASD/ALEもコスト効率良く達成しなければならない。バッチALDが一番近い位置にある。

半導体成膜技術の種類

拡散、CVD、PE-CVD、スパッタ、塗付、ALD/PE-ALDとそれぞれ一長一短がある。Aspect ratioの大きいデバイスへの成膜は、ALDが主流となっている。ALDの利点は、組成の制御、高品質、均一性である。

ALD成膜技術の課題

成膜速度が低い、副生成物の離脱時間が長い、高ARにおいては今までの拡散理論が通じない、多元素膜の制御及び応力制御、In-situ precleaning+Multi layer depo

Knudsen拡散理論;トレンチ径が小さくなると壁との衝突が支配的となる。従って、パージ時間の制御がカギとなる。

バッチALD vs.枚葉ALD;時間のかかるプロセスであるALDでは、バッチが生産性でとても有利となる。また、枚葉装置の価格は高い。3DNANDにおいては、ほとんどバッチALDで製造を行っている。Incubationを利用するALDプロセスは、吸着後の副生成物の離脱(パージ)に時間を要し元来枚葉式には向いていない。バッチにおいては、100枚を均一性良く成膜する。その為に、シミュレーション技術を駆使し均一性等の問題を地道に解決している。また、各企業、研究機関とのコラボレーションも重要である。

TATについて

ラピダス小池社長は、枚葉式により「スピードはコストに勝つ」としている。どうなのだろうか? 試作、量産ラインにおいては、バッチと枚葉の混成がコストに効果的である。例えば、枚葉式一枚ではおそらく成膜だけの処理時間(ロードイン、アウトを含まず)は2分前後だろうが、デバイス評価、立ち上げとなると評価用でロット単位が必要となろう。ましてや、試作、量産においては、信頼性、歩留まり向上の為にもマスデータが必要となり、枚葉ラインはコスト的に不利な状況に置かれてしまう。

QA(敬称略)

鈴木(寿);表面吸着したプリカーサーは表面加熱が励起源であるが、表面近傍の吸着していないプリカーサーも励起分解され副生成物として取り込まれてしまうのか?

小川;その通りで、プリカーサーの選択、設計が重要となる。表面に吸着しないと分解しないプリカーサーの選択と熱分解温度が重要である。プリカーサー開発に3割は割いている。

水島;低温成膜においては、膜質が悪い?

小川;プリカーサーとして有機系が一般的であり、炭素、水素が入ってしまうので上手く抜く工夫が必要となる。

水島;PE-ALDのプラズマはどのような役割か? 炭素の除去に有効ではないか?

小川;酸素を励起して、C-Oとして除去を行う。ダイレクトプラズマでは、シース電圧が発生して励起種が方向性を持ってしまい、均一に入らないことが起こる。横方向には無理がある。

水島;ラジカルではどうか?

小川;リモートプラズマをバッチでも適用する場合はある。ラジカルは寿命が短いので、分布等限界はある。

林;枚葉式とバッチでは、面内分布はどちらが有利?

小川;枚葉。しかし、バッチでも100枚でも同じ分布に整えられる。

林;プロセスレンジとしては?

小川;枚葉。

国井;バッチALDでのプラズマ源は?

小川;シースが発生しないプラズマを開発している。膜中の不純物除去で3Dに入っていける寿命の長いラジカルを、等方性で拡散できる。NANDのみならずDRAMにも使われだしている。

国井;CFETになると、バッチエピの需要が出てくるのではないか?

小川;DRAMにおいても8umのSi/SiGeエピ膜が必要となっているので、バッチでもマーケットチャレンジできるだろう。

水島;枚葉ではやれないでしょう。

小川;IBM,imecともコラボをしている。IntelとTSMCの違いは、枚葉ラインとバッチ+枚葉の混合生産ライン。Intelがファウンドリを切り離したが、ファウンドリを後追いするIntelは枚葉では不利であろう。今後のロジックは、imecでも枚葉からバッチALDとなってきている。

(文責 三重野)

ありがとうございます。

三重野

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